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    砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  読書感想文

    • 2011.03.19 Saturday
    • 22:08
    JUGEMテーマ:小説全般
    JUGEMテーマ:読書感想文
     


      
    砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
    Book
    砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
    著者 桜庭 一樹
    販売元 富士見書房
    定価(税込) ¥ 525

     


       砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  桜庭一樹 著



      ネタバレ的なものがあるかもしれませんので、ご注意下さいm(_ _)m




     



       この人の作品は「少女には向かない職業」が最初でした。

     桜庭さんの感性がとても好みで、大好きです。


     独特で純文学のようで、情景がすぐ浮かぶんですよね。

     だから解釈がとても難しいところがあり、伝えていることが、意味が、私は正しく

     理解できているんだろうかと不安になります。人それぞれ受け取る印象も感想も

     違っていいと思うんですけどね(‐∀‐;)








     ・あらすじ

      その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。
     見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。
     あたし=中学生の山田なぎさは、子どもという境遇に絶望し、一刻も早く
     社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。

     そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。
     嘘つきで残酷、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。
     だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日―

     直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。









     最初に新聞記事で、事の結末を突きつけられる読者。 衝撃です。

     あとは、この二人がどう転んで、悲しい末路を辿るのか見守っていてね。

     と、ボーダーラインを引かれるんですから。悲劇として片付けられるのはあまりにも簡単すぎる。




     どうあがこうが、もう最期は覆らないとこちらは知っているのに、登場人物たちは楽しそうに、

     苦しそうに、もがいて、抗って、必死に戦ってるんです。 

     悲壮感漂うストーリーに絶望します。 物語が進むにつれて、読むのが辛くなりました。














     この2人が出会って、親睦を深めていた時間は短いですが、密度の濃い、

     かけがえのない時間だったと思います。危うい関係性で、お互い不器用でぶっきらぼうですが、

     確かに互いを信頼していたはず。





     藻屑はなんとなく知能発達が遅れているように思ってしまうんですが、歪な中で育ってきたための

     自衛であり、自己表現であり、抵抗だったんでしょうね。

     行動や、発言なんかが擬音を多用していたりするのも、それらを表わしているんでしょうか。


     不思議で、魅力的な子です。











     あぁでも、なんだろう。 もう言葉にできない。   この人は世界がどう見えているんだか…。

     ほかの作品にも共通する  切なさ 哀愁 哀憐 愁嘆場 儚さ 一瞬 陰鬱 逃避 不機嫌

     などのキーワード。

     それらがすべて上手く混ざり合って、物語を盛り上げている気がします。

     






     あの甘い雰囲気の表紙に騙されちゃいけません。


     この“本”の表紙や中身含め、全てが“少女”を表わしているように見えます。

     見た目は(表紙)ふわふわと、つかみどころのなさ。甘そうな色合いでシュガリーさを身に

     纏ってますが、その実、痛々しいほどのリアルさを抱えていて、外からやってきた自分を

     圧倒する強いエネルギーに抗う。

     でも、そのエネルギーには決して敵わないことも知っている。

     喪失感と替わりに得た世界の切れ端を持って、大人になっていく。







     読後しばらくは放心状態でした。  あえて登場人物の紹介はしません。

     ぜひ、興味の惹かれた方は読んでみてください。



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